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QUICK SUPPLY JOURNAL

蒸気用バルブの種類と選び方|玉形弁・仕切弁・減圧弁・安全弁の役割と点検・漏れ対策

公開:2025年2月14日

蒸気配管には、流れを止める・圧力を下げる・圧力の上がりすぎを防ぐ・ドレンを抜く・ゴミを取るなど、役割の違うバルブがいくつも使われています。蒸気用のバルブを選ぶときは、「何のためのバルブか」と「圧力・温度・接続が合っているか」の2点を確認することが大切です。

この記事では、工場・ボイラー設備の担当者や施工業者の方向けに、蒸気配管で使う主なバルブの種類と役割、蒸気用として選ぶときのポイント、点検と漏れ対策を、当店で扱っている製品のメーカーカタログの内容をもとにまとめました。

桑名金属工業 玉形弁(マレブルバルブ) M10KFG

玉形弁(マレブルバルブ):桑名金属工業 M10KFG

蒸気の止め弁・流量調整に・10K フランジ形/サイズを選んで商品ページへ

M10KFG-15A M10KFG-20A M10KFG-25A M10KFG-32A M10KFG-40A M10KFG-50A

ヨシタケ 蒸気用減圧弁 GP-1000

蒸気用減圧弁:ヨシタケ GP-1000

圧力を下げて一定に保つ・フランジ形/サイズを選んで商品ページへ

GP-1000-15A GP-1000-20A GP-1000-25A GP-1000-32A GP-1000-40A GP-1000-50A GP-1000-65A GP-1000-80A GP-1000-100A

ヨシタケ 安全弁 AL-150

安全弁:ヨシタケ AL-150

圧力の上がりすぎを防ぐ・蒸気・空気・冷温水・油用/サイズを選んで商品ページへ

AL-150-03-20A AL-150-05-20A AL-150-05-25A

TLV スチームトラップ A3N

スチームトラップ:TLV A3N

ドレンを排出する・ディスク式/サイズを選んで商品ページへ

A3N-15A A3N-20A A3N-25A A3N-32A A3N-40A A3N-50A

蒸気配管で使う主なバルブの種類と役割

バルブの種類 役割 当店の主な取扱い
玉形弁(グローブバルブ) 流れを止める。開度を変えて流量を調整する 桑名金属工業 M10KFG(マレブル・10K)
仕切弁(ゲートバルブ) 全開・全閉で流れを止める 桑名金属工業 M10KFS(マレブル・10K)
減圧弁 一次側の圧力を下げ、二次側を一定の圧力に保つ ヨシタケ GP-1000・GD-30、ベン RP6-B・RD40
安全弁(安全リリーフ弁) 設定圧力を超えたときに蒸気を逃がし、機器と配管を守る ヨシタケ AL-150
スチームトラップ 配管や機器にたまったドレン(凝縮水)だけを排出する TLV A3N・AF3N・J3X、ヨシタケ TD-10NA ほか
ストレーナ 配管内のゴミやスケールを取り、下流のバルブを守る ヨシタケ SY-5
電磁弁 電気信号で自動的に開閉する ベン PS22-W(蒸気にも使えるピストン式)
桑名金属工業 M10KSG 蒸気配管用 マレブル玉形弁(10K)

当店で販売中:蒸気配管用 マレブル玉形弁(10K)

桑名金属工業 M10KSG

  • 弁箱 FCD-S・ねじ込み形(Rc)
  • 流体温度 -10~120℃で 1.4MPa
  • 15A〜50A(6サイズ)

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ヨシタケ GP-1000 蒸気用減圧弁(パイロット式)

当店で販売中:蒸気用減圧弁(パイロット式)

ヨシタケ GP-1000

  • ストレーナ内蔵・JIS 10K FF
  • 一次側 0.1~1.0MPa/二次側 0.05~0.9MPa
  • 15A〜100A(9サイズ)

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蒸気用のバルブを選ぶ4つのポイント

1. 圧力と温度の両方が範囲内か

蒸気は圧力が高いほど温度も高くなります。バルブの使用できる圧力は温度によって変わることがあるため、「最高許容圧力」が何℃のときの値かを確認します。たとえば桑名金属工業の10Kタイプ マレブルバルブ(M10KFG・M10KFS)の最高許容圧力は、次のとおり温度で変わります。

流体温度 最高許容圧力
−10〜120℃ 1.4MPa
220℃ 1.2MPa
300℃ 1.0MPa

※中間の温度は比例補間。値はメーカーカタログによります。

2. 本体の材質

蒸気配管では、マレブル(可鍛鋳鉄)・ダクタイル鋳鉄(FCD)・鋳鉄(FC)・青銅(CAC)・ステンレス鋼など、圧力・温度に合った材質のバルブを選びます。桑名金属工業のマレブルバルブは、メーカーによると蒸気・LPガスなどで多くの使用実績があります。M10KFG・M10KFSは本体(弁箱・ふた)がダクタイル鉄(FCD-S)、要部が13クロムステンレス鋼で、最高300℃まで使えます。

3. 接続方式と面間

ねじ込み形かフランジ形か、フランジならJIS 10K・20Kなどの規格を確認します。交換の場合は、今付いているバルブと面間(入口の端から出口の端までの長さ)が同じものを選ぶと、配管を改造せずに交換できます。

4. 使い方に合った種類か

  • 仕切弁は全開か全閉で使います。半開で使うと弁体が振動し、シートを破損することがあります。
  • 玉形弁を極端に絞って使うと、シート部や弁箱にエロージョン(機械的な腐食)が起こる場合があります。細かく絞る用途にはニードルバルブが適しています。
  • 50A以下の内ねじ仕切弁を蒸気ラインに使うと、冷えたあとに弁が開きにくくなる「弁体スティック現象」が起こる場合があり、メーカーはその場合に玉形弁の使用を勧めています。
  • 蒸気配管で呼び径150A以上の場合、0.98MPa以上の高圧蒸気で開閉の回数が多い場合などは、弁座面にコバルト基合金を盛った製品がメーカー推奨です(別途ご相談ください)。

蒸気配管の圧力・温度を管理するバルブの組み合わせ

ボイラーから送られる蒸気をそのまま使えない機器には、減圧弁で使う圧力まで下げて送ります。減圧弁の二次側には、減圧弁が故障したときに備えて安全弁を設け、入口側にはストレーナを設けてゴミの噛み込みを防ぎます。配管や機器にたまるドレンはスチームトラップで排出します。減圧弁の口径の決め方と一次側・二次側圧力の考え方は減圧弁の選定方法にまとめています。

減圧弁の二次側に付ける警報用安全弁の設定圧力の目安は、ヨシタケ GP-1000のカタログで次のように案内されています。

減圧弁の設定圧力 安全弁の設定圧力(目安)
0.1MPa以下 減圧弁の設定圧力+0.05MPa以上
0.1MPaを超え0.4MPa以下 減圧弁の設定圧力+0.08MPa以上
0.4MPaを超え0.6MPa以下 減圧弁の設定圧力+0.1MPa以上
0.6MPaを超え0.8MPa以下 減圧弁の設定圧力+0.12MPa以上
0.8MPaを超える場合 減圧弁の設定圧力+15%

スチームトラップの交換は「スチームトラップの交換方法と取り付け手順」で解説しています。

蒸気バルブの点検ポイント

  • 漏れ:グランド部(弁棒の周り)、ふたとの合わせ目、フランジ・ねじ接続部から蒸気やドレンが漏れていないか。
  • 開閉の具合:ハンドルが重くなっていないか、全閉にしても下流に蒸気が流れていないか(弁座漏れ)。
  • 音と振動:異常な音や振動がないか。ウォーターハンマー(配管内のドレンが蒸気に押されて起こる衝撃)は、ドレンが抜けていないサインのことがあります。
  • 減圧弁・安全弁:二次側の圧力計が設定圧力のとおりか。安全弁から蒸気が出続けていないか。
  • スチームトラップ:蒸気が吹き放しになっていないか、ドレンが詰まっていないか。
TLV A3N ディスク式スチームトラップ

当店で販売中:ディスク式スチームトラップ

TLV A3N

  • FCD(ダクタイル鋳鉄)・ねじ込み形
  • 0.03~1.6MPa・220℃まで
  • 15A〜50A(6サイズ)

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ヨシタケ SY-5 Y形ストレーナー(高流量マリン型)

当店で販売中:Y形ストレーナー(高流量マリン型)

ヨシタケ SY-5

  • 本体 FCD450・標準80メッシュ
  • 最高 2.0MPa・220℃
  • 10A〜50A(7サイズ)

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漏れが見つかったときの対策

  • グランド部からの漏れ:パッキン押さえ(グランドナット)の増し締めで止まることがあります。止まらない場合は、グランドパッキンの交換が必要です。作業は、配管の圧力を抜いて十分に冷えてから行ってください。
  • 弁座からの漏れ(全閉にしても流れる):弁体・弁座の傷や、ゴミの噛み込みが考えられます。入口側にストレーナがない場合は、設置を検討してください。
  • 部品の交換やメンテナンス:桑名金属工業のマレブルバルブは、純正部品によるメンテナンスや、特殊流体向けのパッキン・ガスケット・要部材の変更もメーカーで受け付けています。交換部品やバルブ本体の交換は、型番をお知らせいただければ当店でお調べします。

保温について

蒸気配管やバルブを保温すると、放熱による熱のロスや、やけどの危険を減らせます。ただし、スチームトラップの中には本体を保温してはいけない型式があります(例:ベン ATB-5型のカタログに「トラップの本体は保温しないでください」と記載)。また、桑名金属工業のカタログでは、使用温度が180℃を超える場合は耐熱塗装が推奨されています。保温や塗装の可否は、各製品の取扱説明書・カタログで確認してください。

よくある質問

Q. 蒸気の止め弁は、玉形弁と仕切弁のどちらがよいですか?

A. 流量を調整したい場合は玉形弁を使います。全開・全閉だけで使う場合は仕切弁も使えますが、半開での使用はできません。また、50A以下の内ねじ仕切弁は蒸気ラインで弁体スティック現象が起こる場合があり、その場合メーカーは玉形弁を勧めています。今お使いのバルブと同じ種類・面間のものを選ぶと交換が簡単です。

Q. 水用のバルブを蒸気に使えますか?

A. 使えるかどうかは、型式ごとの適用流体と、蒸気の温度での最高許容圧力によります。カタログで「蒸気」「飽和蒸気」が適用流体に含まれているかを確認してください。

Q. 在庫や納期、まとめて購入する場合の見積もりは?

A. お電話(0545-61-5948)またはお問い合わせ・お見積もりフォームから、型番・サイズ・数量をお知らせください。

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